9月25日(金)の稽古です。

9月25日(金)の稽古内容です。 基礎練習の3回目です。 前回やった「声の五要素レッスン」の応用もかねて「スラッシュレッスン」をやりました。これも鴻上尚史氏の『表現力のレッスン』からお借りしました。 テキストとして長い台詞が2本用意されています。どちらも同じ内容ですが男性口調と女性口調になっています。 台詞はモノローグになっているので、まずは語り手の「与えられた状況」を考えます。 ①「俺(私)」はどんな人物なのか? ②時代はいつで、どういう時間なのか? ③場所はどこか? ④何をしているのか? これらを団員への質問形式で明らかにしていきます。 次に感情やイメージが変化したところに「/(スラッシュ)」を書き込みます。本来のレッスンでは立って歩いたり座ったりしてやるのですが、場所も時間も限られているので座ったまま書き込んでもらいました。 順番に自分が書き込んだスラッシュのところまで読んで、次の人に続きを読んでもらいました。スラッシュまでが長い人もいれば短い人もいます。人によって違っていいと思います。 最後に数人に全文を読んでもらいました。「声の五要素」によってスラッシュごとに変化をつけて読んでくださいとお願いしました。人によってはあまり変化がない人もいました。自分では変化をつけているつもりでも聞いている人には伝わらないのです。別の人はスラッシュごとにしっかり変化が感じられました。後で聞くと自分では不自然なほど変化をつけたつもりだと言っていました。自分では不…

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9月20日(日)の稽古です。

9月20日(日)の稽古です。 17時から19時の2時間稽古でした。 基本練習の2回目。少し西田先生の指導内容を離れて、金曜日に触れた「声の五要素」のレッスンをやりました。 テキストは鴻上尚史氏の『表権力のレッスン』(講談社)の『声の五要素レッスン』をお借りしました。 このレッスンは、短い台詞(3センテンスほど)を声の五つの要素にこだわって読むレッスンです。 「声の五要素」とは、 ①大きさ ②高さ ③速さ ④間 ⑤声色 の5種類。 レッスン① 大きさ 一人ずつ順番に「大きな声で読む」「小さな声で読む」「ウイスパーで読む」を繰り返しました。もちろん公民館では大声を出す活動は禁止されているので、ほどほどの声しか出せません。もっとも難しいのは小さな声で読むことでした。歌でも小さな声で歌う練習があると小林さんから説明がありました。大きな声を出すのと同じように身体を使いながら音量だけを下げるのはかなりエネルギーを使うようです。「ウイスパー」は「whisper」(ささやき声)のことです。芝居の中でもよく使いますけど、ささやくように台詞を言いながら、音量はお客さんに届くように言う。これも慣れないと難しいことです。 劇場の舞台は限られた広さしかありませんから、2人が遠く離れているという芝居は大きな声で表現します。逆に舞台上では離れたところにいてもささやくように言うことで、2人の距離が近いことを表現できます。舞台を自由に使うためには声を操ることが必要です。 …

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9月18日(金)の稽古です。

西田了先生に教えていただいた基本練習を復習することにしました。 西田先生は私たちの劇団の母体となった市民講座の講師であり、30年前四街道市民が上演した『やまんば おゆき』の演出家です。その後も脚本を書いていただいたり演出をお願いしたりたいへんお世話になりました。演劇の基礎を数ヶ月かけて指導していただいたこともあります。 本公演が延期になったこともあり、これから数ヶ月の間、先生に教えていただいたことをもう一度おさらいしようということになりました。 今日はその1日目ということで、 ①台詞の言葉を立てる(強調する) ②感情表現のトレーニング について稽古をしました。 ①台詞の言葉を立てる(強調する) 私たちは日常の会話の中ですべての言葉を平板に話すことはあまりありません。台詞のほとんどは誰かに向かって目的を持って発せられるものです。相手にこう動いてほしい。相手にこう感じてほしい。目的は様々ですが、自分の発言の中のどの言葉を強調すれば、目的を達成できるかを私たちは工夫して発しています。 具体的な稽古方法としては決まった台詞の一部分に傍線を引いて、その傍線の部分だけを立てて(強調して)台詞を言います。  ねえ聞いた? 林君が酒井さんと結婚するんだって という台詞なら、  ねえ聞いた? 林君が酒井さんと結婚するんだって ねえ聞いた? 林君が酒井さんと結婚するんだって  ねえ聞いた? 林君が酒井さんと結婚するんだって の…

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