四街道十字路の榎(えのき)
久しぶりに四街道十字路の前を徒歩で通りました。
切り倒された大榎の日陰は、古くから旅人の憩いの場だったそうです。すぐ隣には井戸もあって、乾いた喉を潤したそうです。
一昨年の本公演では、この十字路を舞台とした『クロスロード~運命をつなぐ四つ辻』を上演しました。お客様の中にはそれまで見たことがなかった十字路をわざわざ見にいらした方もいたそうです。大榎が剪られた後には榎の幼木が植えられ、すくすくと成長しています。
昨日久しぶりに十字路の前を歩いて通ったところ、石の道標の案内板がリニューアルされていました。後ろに写っているのが新しく植えられた榎です。それにしても1年以上気付かずにいたとは迂闊でした。
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四街道市指定文化財 昭和五十八年四月十五日指定
四街道十字路の道標石塔 一基
寸法 一一七.〇×三三.〇×二〇.〇㎝
この十字路には、江戸初期、徳川家康の命により一里塚が築かれ、
榎が植えられました。江戸後期には畦田村の「新田」として周辺が開発
されました。明治になり、「畦田新田字四ツ街道(福島家文書)」と
して各主要街道へ交わる交差点であったことから、この道標石塔が建て
られ、近隣の人々から「四つ角」と親しまれていました。その後、大字
「四街道」となり、町名「四街道町」の礎となりました。
《正面》北 成田山道 畦田村 願主 林佐野右エ門
《背面》南 千葉町道 明治…