2022年10月27日 『オカリナの少年~クロスロード2』チラシ! 12月4日(日)四街道市文化センターにて上演いたします、 四街道市民劇団「座・劇列車」第32回公演『オカリナの少年~クロスロード2』(作・演出 高平 九) のチラシが出来ましたよー。 ご来場お待ちしておりまーす。 続きを読む
2022年07月25日 ルボン山再訪 久しぶりにルボン山に登ってきました。12月本公演の演目『オカリナの少年~クロスロード2』の舞台です。数年前までは桜の名所でしたが、今はすっかり伐られて切り株が残るだけです。 かつてはここに野戦砲兵学校がありました。戦争末期には15歳から18歳の少年が砲兵として学び、2期生までは戦場に送られました。今回の芝居の主人公は16歳の少年砲兵です。 野戦砲兵学校の反対側には下志津原が広がっています。ここには江戸時代には佐倉藩の火業所(砲術練習場)がありました。ルボン山は大砲の射垜(しゃだ・的山)です。佐倉藩士大筑尚志が築き、明治になってフランスから派遣された軍事顧問ルボン砲術大尉が整備したそうです。本当の名は大土手山ですが、大尉の名にちなんでルボン山と呼ばれています。 その後、四街道駅が開設されると、この山の下から佐倉方面に大砲を撃つことになりました。それに伴い野戦砲兵学校も周囲の施設もすべて駅側に移転したそうです。 ちなみに総武本線が開通したとき、当時新聞記者だった正岡子規が四街道を訪れ、 棒杭や四ツ街道の冬木立 という句を残しています。これは地名の由来とされる四街道十字路の情景を詠んだ句のようです。「棒杭」は今も石碑として残っている道標です。棒杭には街道が通じる千葉、佐倉、東金、成田の方面が記されていました。「冬木立」は榎のことだと思います。かつてこの十字路には、枝を大きく張った榎と井戸がありました。旅人は日射しを避けて木陰で休み、井戸の水で乾いたノドを潤したことでしょう。残念ながら数年… 続きを読む
2022年03月29日 上演に向けて再始動! 12月の定期公演は『オカリナの少年~クロスロード2』(高平九 作)を上演します。 そのための稽古が本格的に始動しました。 3月25日(金)はキャスト発表、26日(土)は配付された新しい台本をみんなで読みながら、作者高平から作品に込めた思いや背景について説明をしました。 劇団の地元四街道はかつて軍隊の町でした。下志津原には江戸時代から佐倉藩の火業場(砲術練習場)があり、明治政府はそれを拡張し近くに陸軍砲兵学校を作りました。文化センターの隣にある小さな山はルボン山と呼ばれ地元の人に愛されていますが、元々は大砲の射撃における射垜(しゃだ・目標)として築かれたものです。本当の名は大土手山。練習場の拡張を指導し学校設立を進言したフランス軍大尉ジョルジュ=ルボンにちなんで、地元ではルボン山という通称で呼ばれています。 総武本線が開通し四街道駅ができると駅方面に大砲を撃つのは危ないということで、それまでとは逆に山の方から大砲を撃つことになり学校も駅の近くに移転して来ました。 陸軍野戦砲兵学校の敷地は、現在のイトーヨーカ堂から市役所の辺りまでだったそうです。終戦間際になると15歳から17歳の少年も入学できるようになり短い訓練期間を経て戦場に送られました。 今回の作品の主人公は砲兵学校の少年兵2期生です。全国から7500人が志願して合格したのは160名。2期生はそんな優秀な少年たちでした。2期生のうち70名はたった11カ月の訓練で繰り上げ卒業し激戦地のフィリピンに送られます。しかし、… 続きを読む